あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~
先輩からの週末の誘いに私はその日のうちに先輩に自分のアパートの住所をメールした。

帰宅してからは自分のクローゼットにある数少ないデート服を部屋中に広げて何を着ていくかをシュミレーションする。
どうして突然週末に会うのだろうか?いろいろって何?
なんで8時?

でも先輩にこれ以上聞けない雰囲気があって、どうしてあまり教えてくれないのかも余計に気になった。

「仕事ですか?」
「ん?」
タイミングを見計らって営業先から社に戻る最中に私は運転中の先輩に質問した。
「週末です。」
「半分仕事。半分・・・違う。」
「どう違うんですか?」
「・・・なんで?」
「女子は何かと持ち物や服装に困ります。」
先輩は私の言葉に小さく笑いながら私をちらりと見た。
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