ripe不機嫌な俺様彼氏のご寵愛

京都旅行はお別れ旅行?

結衣ちゃんが好奇心丸出しで
「ね、ね、依織確かめにいかない?」



結衣ちゃんは目を丸々と輝かせ
依織の両手を握ってウンウンと
顔を上下に振った。


「そうだね‼
行こう‼」


ただ偶然、寧音さんと奏月が
乗り合わせたんだと依織は思いた
かった。



『だって信じろって・・・💦
奏月は言ってた、だから信じる‼』



好奇心旺盛な結衣ちゃんは
シャーロック・ホームズに
なった気分で副社長室前迄
二人を引っ張って
やって来た。



それはもう怪しく制服着てなかっ
たら、通報されるレベル。



「アハハマジかー‼」


楽しそうに笑う奏月と寧音
が仲良く出て来た。
暫くして副社長が出てくる。

チラッと結衣ちゃんに気付いた
寧音さんが首をかしげた。


「ん?どーした寧音。」

奏月がこっちを見た。

しかも寧音さんの事
・・・まさかの呼び捨て💦

依織は結衣ちゃんの影と
幸福の木の影で、小さくなり
👂を立てて聞いていた。


結衣ちゃんはハッとして頭を
下げたから慌てて依織も頭を
下げた。

3人は昼食に外に出かける様だった。
なんか、私達より、格上感満載‼
凄く大人‼

奏月は本当に寧音さんと
腕を組んでいた。
それも似合っているから落ち込む😞


そして寧音さんは奏月に、もた
れかかりベッタリしていた。
︎💕︎ハートが二人の回りを
ピョンピョン飛んでいた。



ふと振り返ると副社長室のドアから
部長と食事に行った時
部長の車が玄関口にあると
教えてくれた秘書がいた。


「あれ?あの人?」

依織に気付いてパッと頭を翻し
階段を降りて行った。



少し不審に、思ったものの、
奏月の事がショックすぎて
それ所じゃ無かった。



昼休み奏月にラインして真相を
聞く事にした。

しかしラインもブロック
電話も着拒されてメールアドレス
も迷惑メールになっていた。


《捨てられたの私も、奏月に?。》


ゴミ箱にパンの袋を捨てようとした
時そんな言葉が脳ミソを駆け巡る。


「ハァァァ〜➰💨」


京都は、お別れ旅行だったのか?

そうだよね!

かたやお嬢様


かたや貧乏神がついているような
私と・・・どっち選ぶのとなれば
迷わず寧音さん選ぶよね‼


金持ち、美人、ナイスバディ
ボン キュッ ボン
選ばない理由が見つからない‼

貧乏、小デブ、ボン ドン デーン‼
反対に捨てられない理由がない⤵
テンション下がる!
見てなっとく・・・テキナ‼

なぜか、あっさりと奏月の事を
諦められた。


あんなにハイスペックな彼女が
いたら仕方がないと脳ミソが判断
したのだろう。


依織の脳ミソは的確な判断を
するらしい。


魂がヌケただけ。
ぽわ〜んとなるのは仕方ない
仕事にならなそうだから課長に
半休をもらう。

何も知らない結衣ちゃんは、
「幸せ疲れかー‼ 京都の疲れが
出たんじゃないのぉ〜」

と依織を冷やかした。

「そう、カモ〜‼」
体がだるい‼
健康な肉体は健康な魂に宿るだっけ?
違ったか?どーでも良い・・・💦

注ฅ(健全な精神は健全な
肉体に宿る。)


そして誰もが奏月と寧音のラブラブ
な姿を目撃していた。

またまた噂は噂を呼び、尾鰭をつけながら社内を走る。

次の日、奏月のマンションに
ブランド物では無いけど
お気に入りのバックを置いて
いた事を思い出し、合鍵持って
いたから取りに行った。


小さな雑貨屋さんで見つけた
お気に入りのバック‼

ブランド物では無いが、奏月の
クローゼットに置いたまま
使い勝手のいいバック。


奏月のマンションには、通っていたから
誰も不審に思わず、ご近所さん
と挨拶を交わしながら

“もう、
ここには来れないんだなぁ“

なんて寂しい事を思いながら
玄関の鍵をあける。


カード式だから・・・

どんなタイミングでカードを
手渡しして返したらいいのか
悩んでしまう。

カードを刺しながらそんな
事を考える。

奏月の玄関には、私の写真が
並んでいたのに
寧音さんの写真に様変わり
していた。


そんな当たり前の事
分かっていたはずだ。


本当は京都で取った写真が
増えるはずだったのにな・・・
と玄関の赤い薔薇に目が止まる。


依織がいつも飾った安い
花とは違う。


お高そうな赤い薔薇は華やかな
香りを振り撒いていた。

涙が頬をつたいポトリと落ちた

「仕方ない・・・」
冷えた指で涙を拭いた。


と・・・賑やかな声が聞こえてきた。
依織は咄嗟に靴を持ちバックのある
部屋を目指しクローゼットに隠れた。

すると
「フー疲れたね!
お花飾ってくれたんだー」


「ああ、副社長に言われた
とおりにね。」


「そ‼」



2人は依織のいる部屋に飛び込んで
来た。『《《なんでーココ?》》』

依織は┣¨‡ ┣¨‡ ┣¨‡ ┣¨‡
これって私が不法侵入に
なるよねーどーしょう。
┣¨‡┣¨‡、┣“キ┣“キ

「おいおい、寧音、この部屋は
ダメ‼ だって‼」

「いいじゃーん!
私達そんな水臭い仲?」

「まさか慶一道の秘書が
悪名高い奏月だったなんて
世間は狭いねー!」

「俺だってビックリだ‼
まさか副社長のイトコが寧音だ
なんてな‼ ビックリだ‼」

「ねえ💓奏月
昔のように・・・ねえ‼」

依織は出ていくタイミングを狙っ
ていたのに┣¨キ┣¨キ ┣¨‡ ┣¨‡

「ど、ドウショウ┣¨‡ ┣¨‡
出られないよう。」

カチャリ隙間から少しだけ覗いてみた。

奏月と寧音は見つめ合って
始まりそうな雰囲気♡┣¨キ┣¨キ
(((;꒪ꈊ꒪;)))ヤバイヤバイ
“カッン“ゲーツ
このタイミングで?靴落とすー💦

靴の片方を落としてしまった。
ヤバーイヤバイ😵💦💦

2人も固まっている。
コッチ、み、見てる〜‼

え━━━━━━い‼

《《《バーアアアーン》》》
「コレ‼カード(鍵カード)」
《《《ごめんなさーい》》》

依織はカードをベッドの上にポイッ
と置き靴を拾ってダーッシュで
逃げ出した。

咄嗟に現れた依織に驚いて
2人はフリーズ‼

寧音は腕を奏月の首に回したまま
奏月は寧音のウエストを抱いたまま
しばし動かず・・・💦


「ギャーッ‼ ス、ストーカァァァ!」
寧音はフリーズが溶けた後叫んだ。


《《奏月の、ストーカ?ー》》
寧音はドアに指を指して奏月に
聞いた

《《何時から狙われてたのー?》》
奏月はフリーズ

奏月の頭が現実に戻れない!
ハッと我に返った奏月も依織の
後を追おうとした。



寧音に腕を捕まれ止められた。

「危ないよ!奏月、警察、警察
捕まえてもらおうー
﹏どうやって
入ったのかしら?」


「いや‼ 彼女は・・・💦
あれが 俺の彼女だ‼」




「😰えー、本当に?
なんでクローゼットに入ってんの?」



「さあ?何で・・・💦だろう。」
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