ripe不機嫌な俺様彼氏のご寵愛

勘違いな別れ

「知らないっ‼
そんなに20歳が好きなんだぁ
どうせ‼ わ.た.し.は、オバサン
ですよー💢わりいか‼」


「ああ、見かけもお前がガキ
だけどナ‼
中身も八恵の方が大人じゃん。」

「ハイハイ、見かけも彼女の方が大人
どうみても八重さんの方が
大人です。」
キッパリ

「お前俺と同じ23何だから
歳じゃ八重より、お前が上な
んだろ‼
いっまでも拗ねてんじゃねーぞ
笑われっぞ」


「知らないわよ ‼ `^´フンッ」

「いいからコイ」
バリッ ボリボリ ボリボリ
「ブハッゲボゲボ」
俺はポプコーンをガバツと怒り
任せに口にしたら喉に引っかかった。
ゲホゲホ

「どーしたの?奏月‼」
あからさまにイラついてる奏月に
八重は優しく聞いてくる。
八重は後輩の彼女だ、えあ手を出す
わけもなく、タイプでも無い‼

「八重!俺の後輩でさえ、
さんづけ
なんだからサ、後輩の彼女の
オマエが
呼び捨てすんナ。」


「さっきの子、彼女?
ウブな感じの子」


「ああ、そ?うだけど?
何で知ってる?」


「だあってぇ、さっき
ラーメン屋さん覗きに来てたし
ちょっと挑発したらさぁ
帰っちゃったモン。」

「挑発?どんなふうに?」

「ナイショッ」
赤い爪でポプコーンを摘み
ポリポリ

《《ガツーン\ボーン/》》
イ、イターイ
八重は突き飛ばされ前の席へ
ブッ飛んだ。
な、なんで?八重は訳分からなかった。

《《ザケンナー😠片付けとけ‼》》
ポプコーンがそこら一帯散らばり
奏月は慌ててモールの外へと
飛びだした。


《《奏月ー!
あんな子供のどこが
いいの?私の方が
満足させれるーのにー》》

置き去りをくった八重は苦虫を
かみ潰したように奏月の後ろ姿を
追った。
ザワザワと皆、痴話喧嘩かと物珍し
げに見てきたがライトが落とされ
映画が始まり人の気にする事も
なくなった。



急いで駅まで走って来た奏月だったが
依織の姿はもう消えていた。
どこが依織の最寄り駅かも分から
ず久しぶりの休みを依織と
過ごすはずが喧嘩してしまった。


携帯で連絡取ろうとしても
依織は出ない。
見かけによらず気が短いんだな

はぁー、ヤキモチか
厄介だな!めんどくさい。




「どーしたの?依織。」


依織は袋いっぱいのお菓子と、
ワンホールのケーキを抱え
美代のワンルームの部屋の前にいた。
甘い物は元気をもたらす
知らんけど
美代は仲良しの良い友達で唯一奏月との
付き合いを知る人物だった。


高校時代の仲良し美代は今彼氏と
同棲中。

彼氏が出張と昨日服を選ぶ為
アドバイスを受けた時聞いた事
を思い出し尋ねて来た。

「うわ﹏ん、聞いてよ﹏美代ちゃーん
奏月の奴私をオバサン扱い‼
しかもぉ私のこと、﹏23なんて
言うんだょw

私20歳だょ。
おなじ20歳の子見習えなんてグスッ
いうんだょ ๑o̴̶̷᷄﹏o̴̶̷᷄๑
ゆるぜなーい
私そんなふけてる?

しかもだょ
奏月の足の間に、あ、足をか、から
から・・・絡ませてんの‼
こ、こんな風に」

依織はみよちゃんの足の間に
足を突っ込んでクネクネして
状況を説明した。

「 奏月も平気な顔をして🍜ズルズル
食ってんのよ﹏」

「ハイハイ分かった‼分かった。
とりあえず中ね
入ってよ。」



ウックウック
「ホレ、芋焼酎飲みな‼」

「エ〜い・・・芋焼酎
飲んだ事ナイよ。
砂糖いれて。」

「まあまあ、砂糖入りの芋焼酎
飲みながらたべようよ。
刺身もあるし鍋で良いよね。
はい、砂糖。」

グチグチ言っていたらもう17時に
なっていたのか、・・・。


「ごめん・・・美代ちゃん。」

「いーのいーの泊まりなよ。
だって、久しぶりじゃん、ライン
はしてたけど会うのなんて
成人式以来じゃん。」


それから美代ちゃんの恋バナを
聞いた。
彼は26歳の社会人らしい。
美代ちゃんは薬学部に進んだが
依織は高校を出て就職。

通信教育で事務のあらゆる免許
取得、成績もトップだった事もあり
狭き門を突破‼




多分奏月は私が大学を出て入社した
とカン違いしている。

はぁー
「短い付き合いだったよー
2ヶ月付き合って初めてのデートで

わかれたんだぁ〜」

依織はガックリしながら牡蠣鍋をつついた。
「もう直ぐ21の誕生日が来るのに
誕生日プレゼント欲しかったなぁ。」

フフフ
「依織って意外と頑固なんだよ。
知ってた?」
そま
依織は赤い顔をあげてウンウン
と頷いた、一応自覚はあるらしい。


「依織の方から謝れば・・・」

・・・ ・・・え‼ヤダ

美代がぶっ倒れた慣れない芋焼酎の
仕業か?
依織の右手を見ると
しっかりとスマホが握られていた。

見るとポカポカとオレンジ色の
点滅がとまらない。


美代は電話に出て依織の代わりに
文句言ってやろうかと悩んだが
しばらく反省させるのも大事かな
とそのままにしておいた。



あれから3ヶ月、月日の経つのは
早いものです。

奏月も、あれから何も言って来ない
私はまた 片想いに戻った。

一度エレベーターから副社長と
出てきた奏月を見たが、彼は気にも
止めず副社長と颯爽とカッコよく
衣織の前を通り消えて行った。

「モテる男は私なんて
なんでもないんだ。」


そう自分に言い聞かせ奏月を
諦めるように頑張っている。


「あんな浮気男、早く気づいて
良かった。
ね、美代ちゃん。」

悲しきかな隣にいない友人に同意を
求める









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