彼と彼女の甘い秘めごと
【Sweet*4】
▼甘さと、想い
――…目を開けると、特有の薬品のにおいがした。
「……、」
左腕は点滴がつながれ
身体全体の重さ、だるさは今までをはるかに上回る。
「……な、んで」
――…生きてる。
浅く働く思考の中で、まず分かったのはそれだった。
「っ白石さん!目を覚ましたのね、良かった…っ」
病院の個室。
わたしの手を握っていたのは、服部先生だった。