彼と彼女の甘い秘めごと
「紗和ちゃーん、お昼置かせて」
「あらひな、どこか行くの?」
「私、日直だから黒板消さなくちゃなの…」
…高見くんとのに気合を入れていたら、ひながお昼を持ってやってきて風のようにいなくなってしまった。
そうか日直。…わたしもそろそろ回ってくるころだ。
(…ひな、一番上まで届くかな)
さっきまでの授業は長身の先生が行っていた。しかも黒板全体、もちろん上部も使っての授業だった。
わたしでも背伸びする高さだから、150㎝くらいのひなならちょっと苦労するんじゃ…。
「あっ、待って白石さん」