極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な愛し方
最強幼なじみ、降臨
訳がわからないまま、結局彼の服もスマホも手にしたまま帰宅してしまった。
普段は起こらないハプニングだらけで賞に落ちたことも鍵をなくしかけたことも遠い過去の話みたいだ。
おまけに謎ばかりが残って頭の中がキャパオーバーだよ。
「ただいま~。お姉ちゃんいる? どうしよう、大変なことになったの。なんとあの青山一佳のマネージャーさんとしゃべっちゃった……」
助けを求めて呼び掛けたのに、通話中だったみたいでお姉ちゃんはスマホを耳に当てたままリビングから出てきた。
「あ、紗知帰ってきたからまた後で。うん、え、やだぁ。うんうん、じゃ待っててね」
弾む声と浮かれた顔で相手が誰かすぐわかる。超絶仲良しの彼氏、匠君だ。
社会人3年目の年が離れたお姉ちゃんこと、美織ちゃんには2個年上の彼氏がいて、最近はほとんどあっちの家に入り浸り。
きっと結婚するんだろうなってくらい仲良しで、シスコンの私はちょっとやきもちを妬いてるんだ。