極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛

テレビの中、君を想う




ナツ君のいない毎日にも少しずつ慣れて、もう三月を迎えてしまった。



それまでの間にキービジュアルが公開されたり、公式ホームページやチャンネルができたりと、供給はいっぱい。



マネージャーを降りて三人のファンとして活動を応援してる身としては、毎日がお祭りみたいで嬉しかった。



1ヶ月以上前から番宣は始まってたけど、下旬の公開に合わせて放送するものは、生放送や撮影が終わってから収録したものが多かった。



私の知らない撮影裏話もいっぱいあるはず。最新のビジュアルも拝める。
録画予約もばっちり。



そんなある日の日曜の朝、蘭ちゃんから連絡が来た。


『あと30分くらいで三人登場だよ~』


「え、そんな早かったっけ?」



朝の情報番組に出ることはわかってたけど、コーナーがいつ始まるかまでは把握してなくて焦った。



とりあえずテレビつけときなよ、って言われてリビングに走ってテレビをつけた。


「蘭ちゃん大変。私まだパジャマだ」


『正装して見るつもり? ファンの鑑だね』


そう、私は一佳君のファンとしてこれからの時間とお金を彼に捧げることに決めたのだ。



映画なんて最低10回は観に行くつもりでお小遣いをためてるの。
過去作のブルーレイも集めないといけないしね。



とにかく顔を洗って高速ハミガキ。
着替えたら伸びた髪をアップにしてクリップで留めて、リップつけてからの眼鏡をピカピカに拭く。



よし、間に合いそう。
テレビ前に正座待機した。



お姉ちゃんに笑われたけどいいの。
これ、生放送だからナツ君……じゃなくて一佳君と同じ時間を過ごせてるってことが嬉しいんだもん。


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