極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛

その柔らかな感触と熱に胸が疼く。


驚いた顔もびくっと反応する体も全部抱きしめたい。
でも嫌なら拒否っていいよ。


なんて思ってたのに、好きな子の唇を知ってしまって平静を保てるわけがなかった。
我慢できなくて、少し欲張りなキスをした。
必死にすがりつくのもふいに漏れる息にも、全部に理性を持ってかれる。


あー、やばいって。
止まれって衝動。


大事にしたいって気持ちと、知らない顔をもっと見たいって気持ちがせめぎあう。
だってキスは初めてですって顔に書いてるみたいな反応すんだもん。


紗知の初めてを奪ってしまった。
次の初めてを奪ってしまいたいのを、これでもめちゃめちゃ押さえてる。
いつもの余裕がなくなる。


髪の中に顔を埋めただけで変になりそうで、自然とため息が漏れた。


首筋には甘い匂い。
ピンクに火照った肌に真っ赤な痕だっていっぱい残したい。
キスで濡れた唇がどんだけエロいかわかってんの?
吐息だけで軽率に誘うのやめて。
ただのオオカミになるから。


でもそれと同時に体温と手触りにほっとする。
抱きしめたらすっぽり胸の中に収まるし、いい匂いがするし、落ち着くのはなんでだろ。


疲れが消えて導かれるみたいに堕ちてくのは……落ちてくのは、え……まさか。


どこでも寝れるスキル、今発動すんなって!
こんな時に寝落ちなんてあり得ない。
キス、全然足りてないのに、天使に癒されて落ちた。


紗知は手強(てごわ)い。


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