愛言葉
待合室でしばらく待った後、同じく仮免を受けに来た他校の子と一緒に車に乗りました。助手席に先生が座り、運転手と後部座席に私たちはそれぞれ交代で座ります。

「信号曲がったら右ね」

先生は私たちがコースを間違えないように何度も言ってくれました。そのおかげか、緊張していたのは最初だけだったと思います。

脱輪をしょっちゅうしていたS字もなんとか終え、踏み切りやクランク、障害物を避けることもできました。

しかし、合格できたかどうか不安でした。車から降りた後はロビーで待ち、しばらくすると二階に連れて行かれました。そしてーーー合格だと教えてもらいました。

正直、上手とは思えない運転だったので合格できたことにポカンとしてしまいました。しかし、しばらくすると安心感や嬉しさがこみ上げ、午後の筆記試験も頑張ろうと思えたのです。

食堂のカレーを食べて元気をつけ、勉強をしっかりして筆記試験に挑みました。そして、私は不安だらけだった仮免を無事に合格することができたのです。
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