総長さま、溺愛中につき。①〜転校先は、最強男子だらけ〜
「おい」
かよを連れて、再び地味メガネの前まで来た俺は、意を決して口を開いた。
「どっちがどっちかわかんのか?」
できるだけ、かよのふりをして問いかける。
地味メガネは……悩む素ぶりも見せず、指を差しながらあっさりと答えた。
「弥生くんと、華生くん」
ひゅっと息をのむ。
「……なん、で……」
こいつ、本気で……俺たちの区別がついてる。
隣にいるかよも、言葉を失っていた。
「なあ、何を見て判断したんだよ。なんでわかった?」
そう質問した俺の声は、情けなく震えている。