君に恋するのは危なすぎる
君との出逢い


...... 寒い。


12月23日。深夜11時53分。



わたしはひんやりと冷たい雪の上を裸足で歩く。



歩けば歩くほど、傷口に染み込んだ
冷たい足は麻痺して感覚を失う。



左手首から流れる血はダラダラと
私の指先へと伝わって、



ポタッと真っ白な雪と対比するように
真っ赤な血が落ちた。




ーーーわたしみたいだ。



クリスマスの前日夜中までキラキラ光る
イルミネーションの中を
手を繋いで楽しそうに眺める人溜まりに


たった1人で紛れ込んでいるわたしみたい。





あー、こんな事なら



死んでしまった方がマシ ーーーーー





こんな世の中、神様なんていない。


もし、もしいるなら、
あまりにも不平等すぎない?



でも、もう死ぬなら

最後に1回くらい神頼みさせてよ




お願い

神様、助けてーーーーー
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