外国人と結婚します!
「プロポーズを待つこと、少し疲れてきた?」

私の心臓がドクンと音を立てる。考えないように頑張ってきた。

いつか言ってくれると信じてる。でも、そのいつかはいつ訪れるのかわからない。愛されているけど、肝心なことを言われていない。

「……そうなの、かな……」

小声で口にしたその言葉を、私は激しく後悔する。だってそんなの、アレッサンドロさんが「嫌い!意気地なし!」って言ってるみたいで……。

今日はなぜか、コーヒーもスイーツもおいしいとは思えなかった。



それから数日、言ってしまった言葉をズルズルと後悔し続けた。少し元気もなかったみたいで、「大丈夫?」とアレッサンドロさんに心配されたほど。

今日は日曜日。互いの仕事も休みで、こんな日はよくデートに行く。植物園や遊園地に遊びに行ったり、買い物をしたり、料理を作ったり、いつも楽しい休日になる。

でも、今日は何もする気がなくて家にいることにした。

「映画借りてきたから観ようよ。あと、今日の夕食は僕が作るね」
< 17 / 24 >

この作品をシェア

pagetop