極上パイロットが愛妻にご所望です
 ふたりがけのテーブルに着いた私たちは、カフェに寄ることも考えて、軽めの卵とじうどんに決めた。

 店員に注文した後、「OJTはどうだった?」と、ちょっと疲れた表情の比呂に聞かれる。

「住田くん、私が新人の頃とは雲泥の差よ。対応もいいし、落ち着いてお客さまの対応をしていたわ」

「彼、なかなかイケメンよね。可愛い弟って感じ」

 私たちと四歳しか違わないが、新人が入ってくるたびに年を取った気分になる。

「ふふっ。畑中さんは?」

「う~ん。当たり前だけど、まだまだね。おどおどしているのよ。それに今日は、出発五分前になっても来ないお客さまを探し回ったから、余計に疲れたわ」

 両肘をテーブルについて、手に顎をのせた比呂は、口をすぼめて「ふう~」とため息を漏らした。

 そこへ卵とじうどんが運ばれてきて、食べ始める。熱々のうどんを私たちはハフハフと冷ましながら口へ運び、そしておしゃべりも止まらない。

「あ、そうだ! ゲートで桜宮さんが足を止めて、砂羽を見ていたんだって?」

「もう比呂の耳に?」

 みんな桜宮さんのこととなると、電光石火のごときスピードで話が飛び交う。


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