猫系男子だけど、猫じゃない。
でも、ただの猫系男子じゃなくて、本当に特別感を味わわせたいなら……。
「だったらさ、わたしに好きって言ってよ?」
たまにでもいい。
特別感を味わわせてくれる、『好き』が欲しい。
「なんで?」
だって、猫系男子だけど、猫じゃない。
ただの猫系男子ってだけじゃないんだから。
だから、ちゃんと言ってよ。
「わたしの彼氏でしょ? なら、好きって言ってくれたっていいじゃない」
「す……」
声が小さくて、よく聞こえない。