秘書清水が見た、冷徹社長の初恋
「清水。3月末に、何日か休みか半休でもいいから確保して欲しい。忙しい時期だが頼む。それから、来年度以降も引き続き週末は空けてくれ。
これまで俺が引き受けていた仕事は、副社長を中心に振ってくれ。あいつのところの子どもも大きくなったし、多少は大丈夫だろう」

副社長は、春日の弟が務めている。結婚も早く、子育てが落ち着くまではできるだけ休日を確保できるよう、社長が仕事を引き受けていた。
それにしても、年度末の休みはなんのためだ?まあ、そのうちわかることだろう。

「わかりました。ということは……」

「ああ。絲のご両親から許がもらえた。前に言った通り、7月最後の週末を空けてくれ。2人で行ってくる。もどり次第すぐに入籍する」

「おめでとうございます。社長のご両親は……」

「もう話はついている。ちかいうちに引き合わせる」


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