秘書清水が見た、冷徹社長の初恋
「清水」

8月に入ってすぐ、春日に呼び止められた。

「入籍した。扶養に関わる書類等、必要なものをそろえてくれ」

「はい、すぐにご用意します」

「それから、年度末に転居する可能性がある。絲が来年度は異動になる可能性が高いそうだ。それしだいで新居を考える」

「3月の休みはそのためですね?ちなみに、夏休み中はどちらで……?」

「今は毎日、俺が絲のマンションに帰っている。夏休みが明ければ、週末婚状態だ」

「そうですか。わかりました」



副社長に仕事を振り分けるようになってから、春日の残業はずいぶん減った。週末婚状態にあっても、春日は機嫌良くすごしていた。




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