そして、君に恋をした


体を起こして「ちょっと、待ってくれないか……」と何度も大きな声で叫んだ。





君は、ちっとも振り向いてくれなかった。





僕は「ありがとう……」とただお礼が言いたかった。




僕の側に君の学生手帳が落ちていた。




中を開くと君の写真が貼ってある学生証があった。


< 45 / 110 >

この作品をシェア

pagetop