いちごのワンピース

いちごのワンピース

仲のいいいっこちゃん

私はあっこちゃん。

いちごのついたワンピースが好き。

真っ赤な大きないちごがポロッととれそう。

いちごが1つ、2つ、3つ。

母が作ったワンピース。

いちごが4つ、5つ。

それが首飾りになったり

本物のいちごになったり。

大切なワンピースが風にのってふわり。

飛んでいってしまいました。

「さがして、さがして。」
お母さんも、お父さんも、お兄ちゃんも必死でさがします。


私はいちごのいっこちゃん。

私の友達はあっこちゃん。

いつも一緒。

私のことをいつもかわいいと言ってくれる。

指でつまんでは食べたそう。

毛糸でできた私は、いちごのポロッとした形をし

た真っ赤な女の子。

いちごが1つ、2つ、3つ。

あっこちゃんのお母さんが作ってくれたワンピー

ス。

ポロッととれて

コロンとおちた。

その時私は実になる

あっこちゃんもそんな私を

おいしい、おいしいと食べてくれる。

もう1ついちごがポロリ。

1つ、2つ、3つ。

4つ、5つ、それが首飾りになった。

あっこちゃんは大喜び。

大切なワンピースが風にのってふわり、ふわり。

飛んでいく。

「ここよ、ここ。」

お母さんも、お父さんも、お兄ちゃんも、あっこ
ちゃんも私をさがす。

いちごのいっこちゃん。

風にのってふわり、ふわり。

あっこちゃん。

私をさがして、さがして。


いちごのいっこちゃん。

私はあっこちゃん。

大切なワンピース、

風にのってふわり、ふわり。

あれ、

空からたくさんのちょうちょ。

ふわり、ふわり。

おいしそうないちご

かわいらしい女の子。

赤や黄色、青や白色。

お空にたくさんのちょうちょ。

わっー、きれい。

あっこちゃん、大喜び。

大切なワンピースを着て、たぁくさんのちょうちょ。
あっこちゃんもふわり、ふわり。

風にのってふわり、ふわり。