凪いだ青を待ってる
「……、っ、青葉先輩だ!」
「っ!?びっくりした…」
「あ、ごめんお母さん。大きい声出しちゃった」
画面に表示されたのは、男子バレー部のグループチャット。
【藤枝青葉:みんな今日はごめん。膝軽く損傷しただけだから、すぐ戻れるって】
【安藤理央:おー!良かった!明日から学校は来れそう?】
【天城隼人:心配してた!もし休むなら理央とプリント類持ってくわ】
【伊南朝陽:青葉さあああん!!!】
【三崎悠誠:良かったっすマジで良かった!!】
「っ、先輩、良かった…!」
次々部員が反応して更新されていくグループチャット。
…わたしは安堵してその場にへたり込むくらいには、文字を打つ余裕も無かった。
【藤枝青葉:心配かけてごめんな!一応念のため検査入院になったけど暇だ】
【伊南朝陽:どこすか病院】
【安藤理央:朝陽のゴロの良さ】
【天城隼人:朝陽笑わせんな】
【三崎悠誠:お見舞い行きたいっすー】
【佐倉大和:青葉さん良かった!俺もお見舞い行きたいっすー】