恋叶うオフィス
またまた衝撃的なことを言う宇野くんに周囲が騒ぐ。


「きゃー! 俺のものだって。渡瀬さん、いいな」
「課長もそういうこと言う人だったんだ」
「課長に怒られるから、渡瀬さんに絶対手を出せないね」


呆然とする私の背中を百々子ちゃんが叩く。彼女の顔はニヤニヤしていた。


「武藤課長のものになった気分はどうですか?」

「どうって……別に……。あー、もう! みなさん、見ないで!」


注目される状況に耐えられなくなり、顔を両手で覆った。やはり知られるのは恥ずかしい。

武藤も宇野くんに話したのなら、教えてくれたらいいのに……突然でどうしたらいいのかわからない。


「おや、みんな立ってなにしてるのかな?」


フロアの入り口から聞こえた部長の声にみんなの顔が一斉に動く。部長はいきなりの注目に目を丸くする。

部長の斜め後ろには武藤もいて、今の状況を把握していない彼も何事かという顔で見ていた。


「な、なんだ? どうした?」

「いえ、なんでもないです」
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