あなたに恋をする〜happiness〜
ーガラッ

「初めまして、花宮恋です。皆さんと仲良くなれように頑張るのでよろしくお願いします!」

言い終わると一気に拍手が起こった。
そしてまわりをぐるっと見ると見覚えのある顔が………。

「創ちゃん!」

私は創ちゃんを見つけて言ってしまった。
クラスメイトは創ちゃんをジーっと見ている。

「知り合いなのか?」

「あの美少女と知り合いなの?」

「うそだろ………」

なんて小声で言っている。
美少女って私のこと?
私はキョトンとしていた。
創ちゃん、なんだか焦ってるな………。
大丈夫かな?

「花宮の席は………羽山の隣な。一番後ろの窓側」

そう言って私はそこの席に行った。
隣の席にいる羽山君に声をかけた。

「よろしくね、羽山君!」

「あ、えっと………よろしくです」

………緊張してるのかな?
下を向いたままで目を合わせようとしない。
それに………。

「花宮さん、あいつの隣か………」

冷たい目を見ている気がする………。
羽山君を………皆が冷たい目で。
そんなわけない、よね………?

「授業始めるぞー」

と先生が来た。
私は教科書がないことに気づき隣の席の人に借りようと思い、声をかけた。
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