あなたに恋をする〜happiness〜
「ほっぺたどうしたの?」

赤くなってる。
まるで何かにぶつかったような。
ぶつかったじゃない。
投げられて当てられたみたいな感じだ………。

「何かあったの?大丈夫?」

私は心配だった。
転校してきて初めて友達になれたから。
仲良くなれた。
距離はまだちょっとあるけどそれでも………。
友達になれたんだから。

「何か悩んでたりしたら話してね。いつでも聞くから!」

私は羽山君に強く言った。
羽山君は何も言わない。
微かに震えている。
それが私からはよくわかった。
まるで………何かに怯えているような感じだ。

ーズキッ

「っ………!?」

突然、頭痛に襲われた。
そして何かが私の頭を横切った。
でもわからない。
私は頭を押さえた。

「花宮さん?大丈夫ですか!?」

「………っ痛い………!」

羽山君に迷惑かけてばっかりだ。
でもちゃんと助けてくれる。
手をさしのべてくれる。

「とりあえず保健室に………」

「おい、何やってんだよ!!」

どこからか聞き覚えのある声が聞こえた。
だけどその声はなぜだかイラついていて怒っている。
………創ちゃん?
どうしたの?
そんなに声を荒らげて………。

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