蝶の親指。弦音は鳴る。
姿勢をただして始め

左足から2歩、揖、足踏み、一連の動作を始める。

残心をとってから、弓倒し。

「第三の押手が少し低いくらいで、綺麗じゃない?

テストしよっか。的前の」

「.....ほんとですか?」

つい言葉に出てしまっていた。

ついに、的前の手前まできた。

もう2ヶ月も入部してたっている。

ついに、弓が的の前で引ける....。

「じゃあテスト、始めよっか」
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