俺様御曹司の専属メイドになりました

二人きりの週末

週末、あたしは朝から呼び出された。

最悪な週末が始まる。

今日は一日メイド服で響と接するのが嫌だな。

響と何するんだろう。

「遅い」

うるさいな。

あたしは先を見越して、雑巾を手に持った。

「今日は仕事しなくていいぞ」

え?

響の意外な言葉に驚いた。

掃除させられると思ってたのにしないの?

「中庭行くぞ」

中庭?

響が勉強をサボるときに行くイメージが強くて、何をするか全く分からない。

そんなあたしをお構い無しにスタスタ行ってしまった。
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