皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
ヒナはアリス様が大好きです。



優雅で洗練された立ち振る舞い。



「あのバカ、殿下がいないからってサボリやがって」

「ふふふっ、ローラの出番ね」

「しっかり仕事させてやるから」



そのカップを持ってお茶を飲むだけでも、誰かを虜にしそうなのです‼︎



見習わなければとは思うけれど、ヒナには『気品』とか『妖艶』とか『優雅』という言葉は皆無。



きっとお母様のお腹の中に忘れて来たに違いない。



「ヒナ」

「はい、宰相様‼︎」

「これをアリス様にやってくれるか?急ぎではないが、返事が欲しいそうだ」

「ドレスのデザイン画ですか?アリス様は文句言いませんけど」

「目を通したという事実があればよい。それと、そろそろ顔を見せに行け。誕生日だろう?」

「そうでした‼︎では、お預かりします‼︎」

「ヒナは元気が良すぎるな…」



宰相をやっている父は、この国でとっても偉いみたいだけれど、ヒナはお母様のようになりたいと思っていた。



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