―――桜田門―――
『どうして、泣いているのか―――それは当たり前の事だ―――。彼は鈴木裕の前妻との息子でまあり、鈴木になった―――。加木屋忍を兄貴として、接していた。だから、救ってあげようと思っていた―――。ずっと好きだった人は―――私の事を・・・ちゃんと守ってくれていた―――。彼は誠という兄貴で、自分は好きになってはいけない―――そう思ってしまった―――。今では、それを受け入れる事ができるが、私は今でも・・・好きで居たかった―――。だから、裏切っていたのは、私自身だった―――。裏切っているのは、自分自身でもあり、私は・・・今、泣きながらこれを書いている。だから、私は生きては行けない―――そう思った―――。まさか、御じい様の命を狙っているとは、思ってもいなかった―――。ずっと鈴木誠が好きで、それに気づいたのは、目が覚めて・・・暫く記憶喪失になり、一部、後遺症になったのかと思われていた―――。誠は自分の事を心配しており、きっと貴方は・・・兄にやきもちを焼いていただけだったのね。私は・・・貴方を・・・選んだ時には、心地よい高鳴りがあった―――。それは―――鈴木誠に・・・甘えていた証拠―――。だから、貴方も・・・自分の罪を償ったら、ちゃんと生きて行ってください―――。愛美の事も、大切にしてあげて欲しい。
私は・・・誠と一緒に・・・家計を支えますから―――。貴方の家の事情にも・・・困っている筈だから、ちゃんと説明しに行きました―――。彼等は泣いていた―――。
『―――あの子・・・何で・・・人殺しなんか・・・何で・・・』
私は思いました―――相手の両親も、本当は良い人だと―――。だから、貴方にも・・・それを言ってあげたい。その為には、刑期をちゃんと終え、立派に働いている人になり、ちゃんとした奥様を貰い、自分も幸せを見つける事が出来るまで―――。
どうか、御達者で―――。』
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