その手を離さないで。


その夜赤木くんから電話が来た。

『七瀬ってバスケ部の部長と付き合ってるの?』

「なにいきなり。」

『この前その人の家から出でくるところを先輩たちと偶然見ちゃって。』

茉耶たちが言っていた噂って赤木くんたちからだったのだと思い、彼に聞いてみる。

「……その話広めてるのって赤木くんたちなの?」

『は?なにそれ。』

「付き合ってないし、その日は用事があって家行ってたし、そもそもそんなこと赤木くんたちに関係あるの?」

『いや、俺は』

赤木くんの言葉は耳に入らず、彼の言葉に被せ気味に話を続けた。

「そんなくだらないこと聞いてこないで!事実と違うことなんだから他の人たちに広めないでよ!本当に信じられない!」

怒りに任せて一方的に電話を切った。

< 19 / 19 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

Sky Blue-同じ空の下-Ⅱ

総文字数/13,336

恋愛(その他)52ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「ごめん…」 「少し考え直そ」 今日も逃げる。 (注)本作を読む前に 「Sky Blue-同じ空の下-」を 読んで頂ければ幸いです。 start-'10.10.05
Sky Blue-同じ空の下-

総文字数/38,221

恋愛(純愛)203ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
こんなにも誰かを好きで こんなにも誰かに執着した 惨め 虚しい そんな言葉が良く似合う ごめん、でも好きなんだ。 start-'09.10.11 end-'10.10.04 加筆執筆中 ====Special Thanks==== 無麗あやめ様 mayu.様
いつか会える日まで

総文字数/55,117

恋愛(その他)317ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ねぇ…陽… 私たちさ… あんな出逢い方しなければ 結ばれていたかな… 痛いほど 苦いほど 甘い私の初恋の話 鈴亜×陽 □■□■□■□■□■□ start-'09,08,14 end-'09,10,04

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop