コーヒーのお味はいかが?
「笑里、結可」

1階から名を呼ばれ、あたし達の会話は途中なった。

親戚たちとテーブルを囲みながら、晩御飯を口にする。

ガヤガヤと騒がしくて、あっという間に過ぎていく時間。

そして、次の日。

お母さんは、この世から姿を消した。

お母さんが亡くなったことを、頭では理解していた。

でも、心の中では認めたくて・・・

だけど、嫌でも実感させられた。

あたし達は、かけがえのない大切な家族を失ったんだ。

『ごめんな』と謝る、お父さん。

『医者なのに』と自分の無力差に打ちのめされる、煌樹。

『何も返せてねぇよ』と悔やむ、明都。

『お母さん』と死を受け止めきれない、笑里。

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