あなたの隣にいてもいいですか
「山崎さん、いらっしゃいますか?」

と、入り口のところに20代半ばの男性が私の名前を呼んだ。

「はい、私です」

「人事部長のスケジュールをお伺いするのは山崎さんと伺いましたが、よろしいですか?」

「はい、私が承ります」

「コンサルティング会社の岸本と申します。」

名刺を差し出してくれた。役職は課長となっているが、かなり若く見える。それに・・今回お世話になるコンサルティング会社方々はかなりのエリート集団だと聞いている。今、目の前にいる彼も、上質なスーツを着こなしてスマートな対応でなにより爽やかだ。さすが、様々な会社をサポートしてきているだけにかなり出来る男、という雰囲気を醸し出している。

「早速ですが、野々宮部長とのお打合せの予定を取らせていただいてよろしいですか。メンバは弊社の部長、グループ長、私の3名で参りたいと思います。そちらの参加者については、野々宮部長の他、斎川担当部長、高橋課長、の3名と伺っております。 御社3名のご都合がよろしい日に、私宛にご連絡いただきたいのですが、山崎さんにお願いしてもよろしいですか?」

「もちろんです。こちらのお名刺の番号でよろしいですか?」

「はい。もし不在の場合は裏面にある携帯番号にいただいてもよろしいですか?」

「かしこまりました。本日の17時までにはご連絡できると思います。」

「助かります。ありがとうございます。

 先月まで、経営企画部さん、総務部さんとの打ち合わせが多かったのですがそれぞれスケジュール管理していただく方が別にいらっしゃったので、調整が大変で・・・今後は山崎さんにご連絡させていただいても?」

「はい、私が承りますので引き続きよろしくお願いいたします。」

「こちらこそ、今後ともよろしくお願いします」

挨拶をして帰って行った。ほんの短い時間、仕事の話をしただけだったが何となく気分が良くなり、昼休みを迎えた。
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