あなたの隣にいてもいいですか

そういえば、以前クリスマスサンタの話になったとき、航生さんは小さいころから毎年クリスマスになると、サンタさんへ欲しいものとお手紙を書いていたのだが何をお願いしても、プレゼントは必ずドリルだったと言っていた。幼稚園の年長のときにすでに小３ドリルをもらったらしい。
その話だけでも、航生さんに対するご両親の教育が垣間見れて、聞いたときは驚いたというか、若干引いたというか・・・世の中何もしなくても東大に入れる天才はいるのかもしれないが、やはりそこまでしないと入れないというのが現実なのだろう・・・そんなご両親からみて、私のことは不満なのだろう。

父だって、中退ではあるが、一度入学した大学は全国でもトップレベルの国立大学だ。そのことを考えても、気に入らないのは、きっと私のことだろう。

母は何も言わないが・・・父や私、そして自分もバカにされているようで良い気がしないのは確かだろう。そんな風に思わせてしまっているのは私だ。だけど航生さんに、信じて待ってほしい、と言われている。今は信じて待つことにしよう。