自動車学校殺人事件〜バカなアイツは名探偵〜
和恵の顔写真を撮り、漢字のテストなどを受けてもらう。明日に入校式と性格検査等をすることになった。

「よろしくお願いします」

ペコリと和恵は頭を下げる。旬も、「こちらこそよろしくお願いします」と頭を下げた。

その背後から、恐ろしいほどの視線を感じて旬はブルリと体を震わせる。珠美は、和恵がいなくなるまで睨み続けていた。

「太宰さ〜ん!代わってくれて、ありがとうございますぅ〜。今度、おいしいフレンチでも食べに行きましょうよぉ〜」

和恵が帰った後、旬のもとに珠美が走ってきて抱きつこうとする。それを旬はサッと避けた。

「結構です!仕事ですから!」

旬がそう言うと、珠美は頬を膨らませる。それを無視して、旬は学科教習の準備を始めた。



「ええ〜……。今日は、運転免許証の制度と交通反則通告制度について勉強します」

和恵が入校して数日、旬はいつも通りスライドを使った学科教習を行なっている。生徒たちは一生懸命教科書に蛍光ペンで線を引いていった。
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