正しい恋を教えてください。
その頃、1人で屋上で昼食を食べている古海はいつもと同じって顔をしてる。




孤独なんて感じない。




中学の時から、ずっと孤独だったから。




ガチャ。




少し古く錆びたドアの音。




気づいた古海はすぐにお弁当箱をしめて出ていく準備をする。




「彼氏いんのになんでここで食べんの?」




出ていく準備をしていた古海は手を止め上を向いた。




「紫水くん…」




「やっと声聞けた」




ニコッとするハルの顔を見て、思わず顔を下に向ける。




その笑顔は、作り物じゃなくて、自然な笑顔だった。




「あなたは…毎回私の上にいる」




「そりゃ君より背が高いからな」




「上を向くとあなたがいる…」




「美影…古海」




教えたはずのない自分の名前を言われ驚いた古海は、また、顔を上げる。




「なんで私の名前…?」




「…」




突然無言になるハルに少し不信感を抱く古海の顔を見たハルは、




「…なんでお前はそんな顔で俺を見る?」




「なんでって…」




キーンコーンカーンコーン




「私行かなきゃ…」




立ち上がり走ろうとする古海。



だが、いくら進もうとするも、進めない。




ハルが古海の腕を掴んだからだ。




「つまんない女」




そう言ってハルは手を離した。
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