正しい恋を教えてください。
「なんなの...?」




「ウザイですよねー。美影古海さん」




ゆなの前に突如として現れたのは、今朝の少年だった。




「だれ?」




「羽月 憂でーす」




「だから?」




憂は、ゆなの耳元で小さく囁いた。




「僕と手を組みませんか?」




「言っとくけど、そこまで単純な子じゃないの」




「ルールは破るためにあるんですよ?」




小悪魔顔をした憂は、下から目線でゆなに小馬鹿にしたように言った。




ゆなは、ふんっとして、髪の毛を靡かせて教室に入った。




「ここの学校の方は堅いなー」
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