正しい恋を教えてください。
「なんだよ...。」




「古海が...!学校を編入するって...!」




「...!?...それをなんで俺に言うんだよ。」




「...とりあえず、古海のこと守ってあげてよ。」




來がそう言うと、ハルは走って行った。




「どっちなんだよ...。」




ハルは5組に行って、教壇に立ち、クラスの生徒全員に言った。




「美影のこと、好きか?」




「...え。別にって感じだよねー。」




女子や男子がいいように言っているのを前にハルは。




さっきよりも少し大きな声で訴えた。




「お前らさ、美影にどんだけいいことしてもらってたか知ってんの?」




それを聞くとみんな、少し気まずそうになった。




心当たりしたかないことに。




掃除、日直、先生への報告など、全て考えると、古海にしてもらっていた。




「今から俺は、美影の家に行く。自分がやったことに心当たりがあるやつは来い。」




ハルが行ってからは、しばらく教室は静かだった。
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