幸せがある事に気づくのは3秒後
『うざい』『だるい』『嫌い』、嫌でも聞こ

えてくるこの言葉は心の声だった。

重低音の声で呟くように言う声が、私の脳内

に響き渡る。

この言葉を聞くと、世の中2/3は不幸せな人

が多過ぎると錯覚してしまいそうになるのだ

が、そんな事ないだろと私は思う。

人差し指を動かせば、分からないことをすぐ

知れる便利なスマホが誕生したのだから。

…だが、それと同時に悪いことも誕生した。

それは、スマホ依存症だ。

嫌っていうほどスマホを手放せなくなる若者

が、近年増えていっているらしい。

そのニュースを見たとき、私はすぐに納得し

た。

この前電車の中での出来事だ。

私は、電車に乗車し席に腰を掛け座ろうとす

ると、前の席に座っている家族連れに目がい

った。

見ると、小学生の男の子がスマホゲームをし

ていたのだ。

私はそれを見た時、驚きが隠せなかった。

ポケットゲームなら分かるけど、スマホ

で!?

しかも、小学生が!?

時代が進化しているからって、小学生でスマ

ホは…、将来どうなってしまうんだろうと考

えこんでしまった程だ。

< 1 / 4 >

この作品をシェア

pagetop