世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ







「花莉」



引越しが急遽来週になり、夕飯を食べ終えてからも荷物をまとめていたら詩優に手招きで呼ばれた私。




なんだろう。
もう寝るのかな…?




小走りで詩優の元へと向かうと、リビングのソファに座るように促された。




大人しく腰をおろすと、隣に詩優も腰をおろして。




「新生活のルール決めよ」




突然そんなことを言い出した。




「…ルール?」




なんだろう。
すごく今更のような気がする。今まで詩優と暮らしてきて、何もルールなんてなかったのに…。




私はいつも良くしてもらってばかりで、詩優に何か悪いことでもしてしまっただろうか…。





不安になっていたら、詩優は手に持っていた紙と油性ペンを目の前のテーブルの上に置いて。ペンを走らせた。





キュッキュ
とペンで書く音だけが耳に届く。





…な、何を書いているんだろう。





気になって詩優の手元を見てみると、そこには……




“新生活のルール

①おはようとおやすみのキスは毎日必ずすること”





と書かれていた。



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