世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





教室へと入って挨拶をしながら自分の席へ。
明日葉と倫也はまだ学校に来ていないようで不在。京子はパソコンのキーボードを打っていて、竜二さんは参考書とノートを机に広げて勉強中。




「かなり懐かれてるみたいだけど、どうするの?」




京子はキーボードを打つ手を止めて、後ろを振り返る。
どうするの、とは間違いなく空木のことだろう。




…懐かれてる、のか。




「昼休み、ボコボコにしてくる」




そう返した詩優。



ぼ、ボコボコ!?
つまり、決闘するってこと!?




心配になって詩優へと目を向けるが、彼は




「骨2本か3本折るだけにしとく」




と怖いことを言った。




全然安心できない。
っていうかなんでこの間から私が空木の心配をしなくちゃいけないんだろう…。空木から売った喧嘩だからボコボコにされても仕方ないのに…。




「総長がわざわざ行かなくても、俺が行くが」




竜二さんはペンを走らせる手を止めて、後ろを振り向いて詩優と目を合わせた。



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