世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ




「お、お邪魔します…」




私は小さくそう言って、詩優の隣に座った。




「ご、ごめんね、急に…」




2人に謝ったら、斜め前にいる冬樹くんと目が合って。
冬樹くんの口元が赤くなっているのがわかった。




「!?」




怪我!?




「まさかもう『俺の花莉に近づくな』って戦ったあと?」




倫也はにやにやしながら詩優と冬樹くん、私を順番に見る。
詩優は「そんなんじゃねぇよ」とため息をひとつ。




「詳しいことはあとから話すから。
それよりも…この間は本当にごめん、花。お詫びになんでも奢るから、好きなもの頼んでいいよ」




冬樹くんはそう言って、私にメニューを渡してくれる。




“この間”、というのは冬樹くんが部屋に泊まった時のことだろう。
…あれは、冬樹くんは何も悪くない。悪かったの私なのに。





「逆だよ…!!私がなんでも奢る!!」




冬樹くんに渡されたメニューを返そうとしたらそれを手で制されて。
受け取ってくれない冬樹くん。




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