世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





それでお母さんのところに行くことは決定したんだけど、『お休みだし、夜瀬くんとここに1泊していったら?』とあとから提案してきたお母さん。




ここからお母さんのところまで、往復でかなりの時間がかかってしまうから気にしてくれたのだろう。




詩優にそのことを伝えたら、彼はしばらく悩んで……後に首を縦にふってくれた。
ということがあって、私と詩優はお母さんのところに泊まりできている。





ここへ来る前に詩優のお母さんとお兄さんにお線香とお花をお供えして、私のお母さんにはもう無事にお花をプレゼントしたあと。





みんなでお茶を飲んでいたら、いきなりお母さんはアルバムを持ってきて……今に至る。
紅茶を入れて、詩優の隣に戻ると2人が微笑みながら見ていた写真。





それは、幼稚園の卒園式の写真。
私はお母さんにくっついてなぜか大泣きしている。





「幼稚園に通ってた時は『行きたくない』って言ってたのに、卒園式の時は『卒園したくない』って泣いてたのよ」






思い出したかのように笑うお母さん。



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