世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ
「2人とも無事だったのかー!!良かったー!!」
明日葉はほっと息をついて哲哉さんと貴詞さんの背中をバシバシと叩く。
もちろん、叩いている手は怪我をしていない方の手。
「やめろって。明日葉はゴリラなんだから、哲哉と貴詞が死んじゃう死んじゃう」
それを見た倫也は明日葉を慌てて止めて。
私たちもみんなとのところに追いついて立ち止まったら、哲哉さんと貴詞さんは安堵の息をついた。
「みなさんの学校名がネットに書いてあったので心配で心配で……俺と貴詞は同じ学校なんで2人でこっちまで来やした」
「本当にみなさんがご無事で良かったっす!!!」
2人は息を乱しながらそう言う。
全速力で走って来てくれたんだ…。
「お前らも無事でよかった」
詩優はそう言ってから屈んで。
おりろ、ってことなんだと思い私はお礼を言って地面へと足をつけた。
「哲哉、貴詞、さっそくお前らに頼みがあんだけど」
目の前の彼は立ち上がると、私の手をひいて哲哉さんと貴詞さんの方へと誘導。
「花莉と京子、研修生3人を竜二の家に連れてってやって。
他のメンバーが心配だから、俺らはそっちを集めに行く」
あと明日葉も怪我してるから竜二の家で待機な、と付け足してそう言った詩優。