ワケあり男子
「あの…お名前、如月さん…っていうんですね」



「ああ、そういえば俺の名前をさっき叫んでたよね。どうかした?」



「それはー…」



如月さんのお兄さんですか?っていきなり聞いてもいいかな。



「あの…如月さんって人に、今朝電車で助けてもらったんです。それで…」



「え、俺?」



受付の男の人は面食らっている。



そこで、隣に座っている男の子が訂正してきた。



「違うだろー。多分、それ律だ」



如月律…そういえば、河村さんも律って呼んでたよね。



名前がでただけでドキドキ感が増してくる。



「へー、律が人助け。珍しいな」



「だな。なんか裏があるのかも」



二人で笑いあっている。



珍しいの?



裏があるってどういうこと?



優しい人に見えただけに、二人の会話があの如月さんのことを言っているようには思えない。







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