ワケあり男子
「珍しく優柔不断だな。バッサリ切れよ」



「そんな必要あるか?この子は他の子とは違う…」



ドキドキ…。



「はあ?同じじゃん」



「違うよ。見ろよ、これ…」



律くんが私の足元を指さす。



えっ…なに?



マリモくんはマジマジと足を見つめている。



そして眉をひそめている。



私、なにかおかしい?



「うっわ…」



私を二度見して、ひいてるのがわかる。



「何?足になにかついてるの?」



自分で下を見て、絶句…。



左右の靴下の種類が違うことに今気づいた。



片方は白で、片方は白地にラインが入ったもの。



「ああっ、またやっちゃった…」



朝急いでいたにしても、さすがにこれはない。



しかも今まで気づかなかったなんて。











< 63 / 160 >

この作品をシェア

pagetop