ワケあり男子
愛想のない律くんになってる。


こんなにかわいい子を前にして、この態度ななの?


「律は私のモノだよ、取らないで」


ドキッ。


大きな瞳が真っ直ぐ私を見ている。


これって…昨日…聞いた。


どこで…?


「まだわからないの?にぶいよねぇ」


鼻で笑った後、バッグからミラーを取り出し慣れた手つきでグロスを塗っている。


え…と、だって…。


思い当たる人はいるんだけど、それって…。


ううん、まさか…ね。


「会ったこと…あります?」


思い切って聞いてみる。


あるって言われたら?


「気づかないならいいけど」


まさか…。


「え…だけど、思い当たる人は…男、だったし」


「気づいてるんだ?思ったほどバカじゃないんだね」


勝ち誇ったように笑うその顔に見覚えがある。



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