蘭蝶 短編集
それだけ言ってどんどん歩いていく背中に、駆け足になりながらやっとの思いでついていく



何で?どうして?が頭の中を駆け巡る。だってあの日以来メールの返信だってしてない。最後のメールだってすごく素っ気なく返したつもり…。



なのに、どうしてここにいるの?伶くん



やっと立ち止まったのは近くの公園。自然公園として有名な場所でそこの木陰に腰を下ろした



少し距離を開けて伶くんの隣に腰を下ろした私。私達の間に沈黙が流れる。



聞きたい事は沢山あるのにその答えはどれも知りたくないもので…。



少しの沈黙のあと言葉を紡いだのは伶くんだった




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