蘭蝶 短編集
お世辞でもいいと思ってたけど、好きな人から言われる"可愛い"は桁違いに嬉しくて…



思わず、抱きついた



「おわっ、と…美玲、可愛い、好き」



『私も大好き』



そのままーーー


「あ、あの、美玲、湊、それ車で存分にやっていいから…」



小さく、言ったのは徹で…。



『わ、忘れてた…、』



恥ずかし過ぎて、死ぬ……。



っちっと湊は軽く舌打ちして私の手を引きながら車まで戻した



「徹、俺んち行ってくんねぇ?」



「おう」



『え…?で、デートは?』



「…っ、それはまた今度、今は美玲と思う存分いちゃいちゃしたい」



そう言って今度こそ私の唇に湊のそれが触れた


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