蘭蝶 短編集
「え?え!いつから、名前呼ぶようになったの?!」



興奮気味の美玲を置いて二人で幹部室に上がる



「おー陣、咲、お帰り……、え」



幹部室に居た伶が声を掛けて私の手を陣が掴んでる事に驚いている



『ただいま』



そんな視線に気づかないふりして挨拶を返した



「咲、こっち座って」



陣は陣で買い物に行く前とは別人のように私に話しかける



遅れて入って来た美玲が困惑していたが嬉しそうに私達を見ていた



「これで、問題も解決したね、伶」



「みたいだな。」



そんな会話を聞き流しながら陣が私に話す内容をずっと聞いていた



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