あなただけ見つめてる
翌朝
泣きすぎたせいか
瞼は腫れていて、頭も少し重たい
ピンポーン
何?
こんな早くに
「はーい」
朝早くからいたのは、スーツ姿の結城の姿で
「何で?」
「あ?」
「何しに来たの?」
玄関の中に入ってきた結城は
何をするわけでもなく
ただ
「出かけるから、支度して来い」
としか言ってくれなくて・・・
しぶしぶ着替えた洋服も
スイスにいた時の洋服しかないあたしは
少し露出が強くて
「ダメ」
え?
「違うのにして来い」
「無いものはしょうがないでしょう?」
ちっという舌打ちが聞こえたかと思えば
腕を引っ張って外に出されたあたし。
家の前には、車を止められてて
「乗れ」
そういうと自分はそそくさと運転席に
あたしは、助手席ではなく
後部座席に乗った瞬間