もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
っよし!こんだけ祈ればもう大丈夫かな!
覚悟を決めて目を開けると、貼り出された新クラス表が目に飛び込んできた。
「やったー!一緒だー!」
「うわっ担任最悪なんだけどー!」
そんなみんなの一喜一憂する声の中、一組から順に自分の名前を探していく。
早見紗英、早見紗英、早見…
あ。あった。
「あれ、また一緒じゃん。紗英」
ちょうど隣にいた彩心が私を見てふっと笑った。
やっ…
「まじで!?あ、ほんとだ!やったー!」
「ちょっ抱きつかないで暑苦しい!」
私も彩心も、同じ2年3組だ!
…さて、問題は…
そろりと男子の名前に視線をうつしたときだった。
「あれ、一緒だ。これって運命?」