もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「ま、守る…?」
じわじわと顔に熱が集まってくる。
だ、だって。男子からこんなこと言われた経験ないんだもん。
冗談だとは分かってるけど!
「…だ、だいじょーぶ!私守ってもらえるようなキャラじゃないしさー」
「キャラとかじゃねーだろ」
「え?」
「だって彼女じゃん紗英。俺の」
それは私が依頼したニセモノの“カノジョ”。
だけど。なんか。なんでか。
優しい笑顔で私を見つめる京星くんに、とんでもなくドキドキしてる。