もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】





「紗英」




京星くんが前を見つめたまま言う。




「なんかあったら俺に言えよ」



「…う、うん。ありがとう」





優しいな。京星くん。





ほわほわするけど、ドキドキする。なんだろこの気持ち。





じっと見つめていると、ふっと京星くんが振り向いた。




それまでちょっとだけ険しい顔をしてたのに、私と目が合うとふわりと笑ってくれる。





これは…初恋マジック?




…ううん。きっと、それだけじゃない。








落ちていく、予感がした。






< 216 / 537 >

この作品をシェア

pagetop